占いについて

占術は、古い時代から人類の歴史と共に発展してきました。

科学的な手法を用いて証明できる代物では無いにしても、長い歴史の中で消え去る事が無かった事を考えれば、一定程度の実用性が有ったと考える事も出来るでしょう。

何より【占術】は、先人達の知恵の集積でもあります。

当たる、当たらないと言うのは、占術を語る上でとても重要な事では有りますが、この世界をどのように解釈し、どのようにアプローチして行くかと言う占術の論理は、この世界を生きて行く上で、一つの力になるのは確かな事かと思います。

このページでは、そんな占術についての、基本的な理解についてご説明して参りましょう。


占術とは

よく勘違いされる事ですが、【占術(占い)】は、未来予知の能力ではありません。

【予知能力】は、【能力】なので、個人の才能に依存します。よって、訓練したからと言って、必ずしも身に付くものでは無いのです。

対して【占術】は、未来を予測する為の【技術】です。

【技術】は、個人のセンスはある程度問われるものの、原則としては、訓練する事によって、誰でも身に付ける事が出来ます。

また、【占術】は、【確定した未来を見ている】と言う訳ではありません。

あくまでも、未来を予測しているだけです。

天気予報をイメージすると分かり易いでしょう。

天気予報士は、未来の天気を予知している訳ではありません。様々なデータを集め、それを分析する事によって、未来の天気を予測しています。データ量や、解析の技術力によって、その的中度には差が生まれて来るでしょう。

【占術】も同じく、各占術の手法によってデータを集め、そのデータを解析する事によって、未来を予測する事になります。

その為、【占術】においても、データ量や解析の技術力によって、その的中度に差が生じてしまうのです。

確かに、技術を徹底的に高めた占い師の鑑定は、予知にも似た的中度を誇るもあるでしょう。

皆さまも、学んで行けば、いずれその域に達するかも知れません。

しかし、いずれにせよ、我々占い師は【予知能力者】では無く、【技術者】なのです。


三大占術

【占術】は、大きく分けて三つのカテゴリーに分かれます。

それぞれの占術には特性がある為、自分の知りたい事によって、どの占術を用いるかと使い分ける事がとても大切になってきます。

・命式

【めいしき】と読みます。

生年月日を用いた占術は、全てこの【命式】と呼ばれるカテゴリーに分類されます。

代表的なのが、西洋占星術や四柱推命、細木女史の六星占星術などです。

生年月日を基準に鑑定する為、生まれた瞬間から、死ぬ瞬間までの長期的な運命サイクルを読み解く事になります。

また、生まれ持った性質などを分析する事にも長けた占術と言えるでしょう。

但し、短いスパンの事や、細かい事柄については、読み取りを苦手とする傾向が有ります。

・相学

【そうがく】と読みます。

姿や形、ありさまを見る事によって、そのものの内面や運勢などを占術は、全てこの【相学】と呼ばれるカテゴリーに分類されます。

代表的なのが、手相や人相、風水などです。他にも、姓名判断などが相学に分類される事になります。

【そのものの形は、何かの影響を受けた結果としてその形になったはずである】と言う観点から、占術の理論が展開されます。

例えば【手相】の場合。人間が意志を持った日常生活の中で最も使用する部位が【手】です。その為、【手】には意志を持った行動の痕跡が刻み込まれていると考える訳です。

【人相】の場合。人は、周囲の環境によって表情を変えます。その為、その人の【顔】には、周囲の環境の痕跡が残されていると考える訳です。楽しい環境の中であれば、笑いじわが増えるでしょうし、ストレスの多い環境の中では、眉間にしわが増えるかも知れません。

外部や運命の影響が、物の形として現れると言う観点から、逆に、物の形を変える事によって、外部や運命にも影響を与える事が出来るだろうと考えるのも【相学】の特徴です。

その為、【開運】と言う手段に長けた占術と言えるでしょう。

・卜占

【ぼくせん】と読みます。

【卜】は、カタカナのトでは無く、訓読みで【うらない】と読む漢字です。

偶然性を引き出す品物を用いて占う占術は、全てこの【卜占】と呼ばれるカテゴリーに分類されます。

【偶然性を引き出す品物】と言うのは、例えばサイコロのように、結果が予想出来ず、偶然によって結果が決まるような品物の事です。

代表的なのが、タロットカードや易占。古くは亀卜と言った占術などです。

専門的には【運命の衝突を観測する占術】とされるもので、【命式】とは対照的に、より短期的な事側を占うのに向いた占術と言えるでしょう。また、的を絞った細かい事柄を占うのが得意で、日常的な悩みや課題を取り扱う際に実力を発揮します。


運命とは

多くの人は、【運命】と聞くと、【未来の事柄を確定している何か】と言うイメージを抱かれるかと思います。

未来の事は、運命によって既に決まっている、と言う考え方ですね。

しかし、ほとんどの占い師達は、そう言った考え方を持ってはいません。

【運命とは、物事に作用する影響力の総合体である】

これが、占い師達の【運命】に対する考え方です。

【運命】は、占術において【運命論】と呼ばれる一つの分野として扱われており、ここで説明するには、ちょっと長過ぎるので割愛させて頂きます。

とりあえずここでは、一つの事だけ覚えて頂ければ充分です。

【運命は、未来を決める決定的な要素では無く、未来は常に不確定である。】

【占術】と呼ばれる分野において、未来は決まっているものとは考えません。

人の意志によって、未来に起こり得る事は、ある程度変えて行く事が出来るものなのです。

既に決まっていて、変える事が出来ないものならば、わざわざ占術で鑑定する必要など無いのです。

【運命論】は、当校の【占術の基礎学講座】や、各講座の【運命論】などで詳しく学ぶ事が出来ます。


上記でご説明した事柄以外にも、占術には色々な観点があります。

このページにおいても、必要と思われる事は、随時追記して参ります。

 

占術の基礎学 講師 常葉 了