【占術】は、大きく分けて三つのカテゴリーに分かれます。
それぞれの占術には特性がある為、自分の知りたい事によって、どの占術を用いるかと使い分ける事がとても大切になってきます。
【めいしき】と読みます。
生年月日を用いた占術は、全てこの【命式】と呼ばれるカテゴリーに分類されます。
代表的なのが、西洋占星術や四柱推命、細木女史の六星占星術などです。
生年月日を基準に鑑定する為、生まれた瞬間から、死ぬ瞬間までの長期的な運命サイクルを読み解く事になります。
また、生まれ持った性質などを分析する事にも長けた占術と言えるでしょう。
但し、短いスパンの事や、細かい事柄については、読み取りを苦手とする傾向が有ります。
【そうがく】と読みます。
姿や形、ありさまを見る事によって、そのものの内面や運勢などを占術は、全てこの【相学】と呼ばれるカテゴリーに分類されます。
代表的なのが、手相や人相、風水などです。他にも、姓名判断などが相学に分類される事になります。
【そのものの形は、何かの影響を受けた結果としてその形になったはずである】と言う観点から、占術の理論が展開されます。
例えば【手相】の場合。人間が意志を持った日常生活の中で最も使用する部位が【手】です。その為、【手】には意志を持った行動の痕跡が刻み込まれていると考える訳です。
【人相】の場合。人は、周囲の環境によって表情を変えます。その為、その人の【顔】には、周囲の環境の痕跡が残されていると考える訳です。楽しい環境の中であれば、笑いじわが増えるでしょうし、ストレスの多い環境の中では、眉間にしわが増えるかも知れません。
外部や運命の影響が、物の形として現れると言う観点から、逆に、物の形を変える事によって、外部や運命にも影響を与える事が出来るだろうと考えるのも【相学】の特徴です。
その為、【開運】と言う手段に長けた占術と言えるでしょう。
【ぼくせん】と読みます。
【卜】は、カタカナのトでは無く、訓読みで【うらない】と読む漢字です。
偶然性を引き出す品物を用いて占う占術は、全てこの【卜占】と呼ばれるカテゴリーに分類されます。
【偶然性を引き出す品物】と言うのは、例えばサイコロのように、結果が予想出来ず、偶然によって結果が決まるような品物の事です。
代表的なのが、タロットカードや易占。古くは亀卜と言った占術などです。
専門的には【運命の衝突を観測する占術】とされるもので、【命式】とは対照的に、より短期的な事側を占うのに向いた占術と言えるでしょう。また、的を絞った細かい事柄を占うのが得意で、日常的な悩みや課題を取り扱う際に実力を発揮します。